現在、軽トラックはダイハツのハイゼット、スズキのキャリイ、ホンダのアクティと3社から販売されている車種だけで、それ以外のメーカーから販売されている軽トラックはダイハツとスズキのOEM供給車になります。
したがって、この3車にエコカー減税が適用されていなければ、軽トラックすべてにエコカー減税が適用されないことになります。
国土交通省が発表しているエコカー減税対象車の中には、残念ながら3車種とも対象外となっており、2014年11月の段階では軽トラックにエコカー減税は適用されません。
自動車重量税・自動車取得税の特例措置、いわゆるエコカー減税は日本のCO2排出量削減と同時に世界不況の打開策として制定されました。
エコカー減税対象となる車種には燃費基準と排出ガス基準の両方をクリアしていなければなりません。
燃費基準は平成27年度燃費基準で達成率が上乗せされるほど免税額が大きくなり、およそ+20%で100%免税が受けられます。
ただし平成17年度排出ガス基準を75%低減させていることが条件となります。
現在、販売されている軽トラック3車種はこの条件を満たしていないためにエコカー減税が受けられません。
各車とも燃費効率は格段に進歩しており、燃費に関してはハイゼットもキャリイも平成27年度燃費基準を達成していますが、平成17年度排出ガス基準が50%達成に留まっていることが大きな理由となっています。
軽トラックがエコカー減税対象外となるのは、軽トラック本来の機能である積載能力を高めることが目的であるからです。
スズキのキャリイを例に取ると、搭載しているエンジンは同じスズキで100%減税となるアルトエコと同型のR06A型ですが、キャリイは5速自動変速の5AGSでJC08モード19.4km/Lであることに対して、アルトエコはJC08モード35.0km/Lと軽自動車の中でもトップクラスの好燃費を実現しています。
アルトエコには燃費効率を上げるためにトランスミッションをCVTに、ブレーキ回生エネルギーを蓄電するためにリチウムイオンバッテリーを搭載、アイドリングストップ機能を設定するなどさまざまな装置が付加されています。
車両重量は軽量化を果たした設計で710kgとなっており、対するキャリイは空気抵抗の悪いボディ形状で680kgあります。
このボディに燃費効率を高める機能を搭載すれば車両重量が増え、最大積載量が減ってしまうという本末転倒のデメリットが発生してしまいます。
これはキャリイに限らずハイゼットやアクティにも言えることで、エコカー減税措置が間もなく終了するという現時点では、軽トラックへの適用は期待できないと考えた方が賢明です。
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